■今後保有したい商品「国内株式」がトップ
今後1~2年の間に保有を増やしたり、保有を始めてみようと考えている金融商品を聞いたところ、全体で国内株式が12.5%で最も多かった。投資信託(6.2%)と外貨預金(3.8%)が続いた。「あてはまるものはない」の回答は65.0%(添付「表1-3」参照)。
リスク性商品を保有・運用したことがある人に絞ってみると、国内株式が31.0%、投信が17.0%に跳ね上がる。運用経験者ほど先行きもリスクを取って資産を運用する意欲が比較的高いようだ。「あてはまるものはない」は38.3%で、運用経験がない人と比べて低かった(添付「図1-7」参照)。
一方、リスク性商品を保有・運用したことがない人では、国内株式が4.4%、投信が1.7%に落ち込む。資産形成に向けた一歩を踏み出すことに対する抵抗感の強さがうかがわれる。
■リスク商品を保有したことがない人は「元本保証」を重視
主にどのような金融商品を利用したいと思うかを聞いたところ、リスク性商品を保有・運用したことがない人は「収益性はどんなに低くても、元本割れリスクが絶対にない商品」との回答が突出。収益性より「元本保証」を重視する慎重な姿勢が際立った(添付「図1-8」参照)。
逆にリスク性商品を保有・運用したことがある人は、「元本割れリスクが絶対にない商品」へのこだわりはあまり強くなかった。むしろ「収益性はある程度低くても、元本割れリスクの少ない商品」、「収益性の見込みもリスクも中程度の商品」を利用したいとの回答が多く、運用するからには収益性もある程度は確保したいというスタンスのようだ。
一方、「高い収益性が見込めるが、リスクも大きい商品」については、リスク性商品を保有・運用したことがある人が8.0%と低かったのに対し、保有・運用したことがない人の11.7%がこれを上回った。
(QUICK資産運用研究所)