■資産形成のきっかけは「口コミ・勧め」
リスク性商品を保有・運用したことがある人に対して、資産形成・資産運用を始めたきっかけを聞くと全体では「家族・友人・知人からの口コミ・勧め」との回答が最も多かった(添付「表2-4」参照)。「インターネットの記事を見て」との答えも上位に入り、身近な人やインターネットから得た情報が大きく影響していることが分かった。
退職金や遺産相続以外の「その他まとまったお金が入った(ボーナスなど)」との答えも多く、思いがけず手に入った臨時収入も資産形成を始めるきっかけになっているようだ。
■60代は「退職金を受け取った」がトップ
きっかけを年代別に分けて見てみると、60代は「退職金を受け取った」の答えが最多。一方、若い世代では20代で「インターネットの記事を見て」の回答が最も多く、「就職・進学したので」の比率もほかの世代と比べて高かった。
■年収高いほど「雑誌」「新聞」も契機に
年収別でみると、収入が多い層ほど「雑誌記事を読んで」や「新聞記事を読んで」の比率が上がる(添付「表2-5」参照)。金融資産保有額別でも似たような傾向がみられた(添付「表2-6」参照)。
■「低金利」「持ち株会」も
選択肢以外の自由回答では、資産形成・資産運用を始めたきっかけについて「銀行預金の金利があまりにも低くなったから」などの答えが散見された。低金利環境がリスク性商品の活用を後押ししているようだ。
「持ち株会」や「職場のあっせん」など、仕事上の理由を挙げる人も目立った。また、「NISA(少額投資非課税制度)の活用」「税制が変わったので」など、優遇制度を生かして資産形成に踏み出した人もいた。
(QUICK資産運用研究所)