■NISA口座開設は2割超
個人投資家を対象とした証券優遇税制「少額投資非課税制度(NISA)」の利用状況については、「口座を開設している」と答えた人が全体の2割超だった(添付「図4-5」参照)。このうち「開設しており、利用したことがある」に絞ると、全体の16.2%。「開設しているが、利用したことがない」は6.5%だった。
■高年齢層ほど口座開設
年代別にみると、60代は「開設している」の合計が34.8%と高かった(添付「図4-6」参照)。年代が高いほど開設している割合が高い。20代は13.5%にとどまった。
NISAが個人の資産形成を支援する仕組みとして機能するには、若年層への裾野拡大が課題と言えそうだ。金融庁は来年1月、資産形成に回す資金が限られる若年層にも使いやすい「積立NISA」を創設する方針。
■高所得・高額資産層も
収入が多い人や金融資産をたくさん持っている人ほど、NISA口座を活用しているようだ。年収別では200万円未満で「開設している」が15.9%だったのに対し、1,000万円以上では38.2%だった(添付「図4-7」参照)。
金融資産保有額で分けて比較しても、100万円未満が9.0%にとどまる一方、「5,000万円~1億円未満」では5割を超えた(添付「図4-8」参照)。
(QUICK資産運用研究所)