■正解ゼロが約4割
金融に関する9つの問題を解いてもらい、正解数に基づいて回答者の金融知識レベルをA~Dの4段階にクラス分けしたところ、知識水準が最低の「D」が全体の4割近くを占めた(添付「図5-5」参照)。9問の正解率は平均で26.1%だった。
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Aレベル:9問のうち正解が7~9個
Bレベル:9問のうち正解が4~6個
Cレベル:9問のうち正解が1~3個
Dレベル:9問のうち正解がゼロ
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■年齢や年収で差も
金融知識レベルの分布を年代別で比べたところ、年齢が高いほど知識水準の高い「Aレベル」の比率が増えた(添付「図5-6」参照)。性別では男性のほうが「Aレベル」の比率が高かった(添付「図5-7」参照)。また年収が高いほど金融知識水準が高い傾向もみられた(添付「図5-8」参照)。
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▼金融知識問題(全9問)
Q.以下のそれぞれの項目はあなたにどの程度あてはまりますか。(それぞれひとつずつ)
Q1.【正解率:26.8%、正解:(1)】
ある人が株式市場で企業Bの株を買ったとします。
以下の記述のうち、どの選択肢が正しいと思いますか。
(1)その人は企業Bの一部を所有している
(2)その人は企業Bにお金を貸している
(3)その人は企業Bの債務に(法律上の)責任がある
(4)上記のどれも正しくない
(5)わからない
(6)回答したくない
Q2.【正解率:20.3%、正解:(2)】
投資信託に対する以下の記述で、どの選択肢が正しいと思いますか。
(1)投資信託に投資すると、最初の一年間は投資したお金を引き出すことができない
(2)投資信託は、例えば株と債券の両方に投資するといったように、
複数の種類の資産に投資することができる
(3)投資信託には、過去のパフォーマンスによって決まる最低保証利率がある
(4)上記のどれも正しくない
(5)わからない
(6)回答したくない
Q3.【正解率:26.1%、正解:(2)】
ある人が企業Bの債券を買ったとします。
以下の記述のうち、どの選択肢が正しいと思いますか。
(1)その人は企業Bの一部を所有している
(2)その人は企業Bにお金を貸している
(3)その人は企業Bの債務に(法律上の)責任がある
(4)上記のどれも正しくない
(5)わからない
(6)回答したくない
Q4.【正解率:28.5%、正解:(2)】
物価が年2%上昇した場合、金利が年0.01%の預金の1年後の価値は
どうなると思いますか。
(1)上がっている
(2)下がっている
(3)どちらともいえない
(4)わからない
(5)回答したくない
Q5.【正解率:23.6%、正解:(3)】
金利が年0.10%の米ドル預金と、金利が年0.01%の円預金では、
1年後の円での受け取り額が多いのはどれだと思いますか。
(1)米ドル預金
(2)円預金
(3)どちらともいえない
(4)わからない
(5)回答したくない
Q6.【正解率:20.8%、正解:(2)】
「分散投資」では、なるべく値動きの近い金融資産を組み合わせるようにすると良い。
(1)正しい
(2)正しくない
(3)どちらともいえない
(4)わからない
(5)回答したくない
Q7.【正解率:38.6%、正解:(2)】
リスクの低い投資ほどリターンが高い傾向にある。
(1)正しい
(2)正しくない
(3)どちらともいえない
(4)わからない
(5)回答したくない
Q8.【正解率:13.8%、正解:(1)】
金利が低下すると、債券価格はどうなると思いますか。
(1)上がる
(2)下がる
(3)どちらともいえない
(4)わからない
(5)回答したくない
Q9.【正解率:36.7%、正解:(2)】
円高が進むと、保有している海外資産の価値はどうなると思いますか。
(1)上がる
(2)下がる
(3)どちらともいえない
(4)わからない
(5)回答したくない
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(QUICK資産運用研究所)