国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)で、純資産総額(残高)が1兆円を超す大型ファンドがゼロになった。21日時点で残高首位の「新光US-REITオープン<愛称:ゼウス>」(47311049)が9971億円、2位の「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」(3231203C)が9930億円と、ともに1兆円を割り込んだ。
QUICK資産運用研究所が月末ベースの投信残高を過去にさかのぼって調べたところ、国内公募の追加型株式投信(ETFを除く)で1兆円超のファンドがゼロになるのは、2002年9月末以来およそ15年3カ月ぶりとなる。
昨年末ごろから大型の毎月分配型ファンドで分配金の引き下げが相次ぎ、資金流出による残高減少が続いていた。「フィデリティ・USリートB」は今年11月にも分配金を引き下げ、資金流出が加速。これまで約1年にわたり首位を維持していたが、20日時点で2位に後退していた。
(QUICK資産運用研究所 西田玲子)