国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)について、2018年6月末時点の純資産総額(残高)上位を17年末時点と比較したところ、分配金を毎月支払うタイプの残高減少が目立った。上位15本のうち、残高の減少額が1000億円を超えた4本は、すべて毎月分配型だった。
残高の減少額がひときわ大きかったのは、海外の不動産投信(REIT)に投資する投信だ。昨年末に1位だった「新光 US―REIT オープン<愛称:ゼウス>」(47311049)は、減少額が最大の2832億円となり、3位に後退した。代わって首位に立った「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」(32315984)は1600億円のマイナスだった。
先進国株式型で残高最大の「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」(42311052)や、過去に長く首位を維持していた「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」(0331397C)は半年で600億円超の減少となった。
一方、年1回決算型の「ひふみプラス」(9C311125)は1577億円増え、昨年末の13位から4位に順位を上げた。「グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)」(02312158)も1239億円増と大きく伸ばした。毎月分配型では「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)<愛称:円奏会>」(4931112B)が残高を増やし、バランス型ファンドの筆頭として存在感を示した。
(QUICK資産運用研究所 小松めぐみ)