野村アセットマネジメントが運用する毎月分配型の「野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(通貨選択型)」は、20日の決算で5コースすべての分配金を引き下げた。分配金の水準はいずれも各コースの過去最低となった。
このうち、20日時点の純資産総額(残高)が1643億円と最大の「野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(米ドルコース)毎月分配型」(0131410A)は、1万口あたりの分配金を前月より10円安い20円とした。米ドルコースの1年リターン(分配金再投資ベース)は6月末時点でマイナス5.62%、基準価額は1年前と比べて5.72%下がった。
同ファンドのシリーズは、世界各国のインフラ関連の株式や米国上場のMLP(共同投資事業)などに投資する。為替取引の対象通貨を5つの異なるコース(円、米ドル、豪ドル、ブラジルレアル、通貨セレクト)から選べる通貨選択型の投信。
野村アセットマネジメントは、分配金を引き下げた理由を「基準価額およびインカム収入の水準などを総合的に勘案」したとしている。
(QUICK資産運用研究所)