国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)で、2018年9月末時点の純資産総額(残高)上位15本を同3月末時点と比較したところ、半年前に首位だった「新光 US―REIT オープン<愛称:ゼウス>」(47311049)の落ち込みが目立った。残高は半年で1241億円減少し、順位は4位に後退。上位15本で残高の減少幅が1000億円を超えたの1本だけで、「ゼウス」の1人負けとなった。
「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)」(04312047)の残高は117億円の増加。米国の不動産投信(REIT)に投資するタイプの中でも差が出た。
「ゼウス」は4月の決算で1万口あたりの分配金を設定後で最低の25円に引き下げたことが響いたとみられる。4月だけで600億円を上回る資金が流出、その後も毎月100億円以上の流出超が続いている。「ダイワ・US-REIT」も8月に分配金を40円に減額したが、8月と9月の流出額は100億円を下回っている。
一方、残高の増加が著しかったのは、3位の「ひふみプラス」(9C311125)と12位の「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)<愛称:円奏会>」(4931112B)。「ひふみ」は初のトップ3入りで、主に国内の株式で運用するファンドが3位以内に入るのは約13年半ぶりとなる。「円奏会」は9月まで6カ月連続で100億円を超える資金が流入した。
(QUICK資産運用研究所)