QUICK資産運用研究所
信託報酬が国内で最も安い投資信託が9月に登場する。SBIアセットマネジメントが9月26日に設定する「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・バンガード・S&P500)」で、投資家が実質的に負担する信託報酬は年0.09264%(消費税率8%の税込み)と、国内公募の追加型株式投信(ETF=上場投資信託を除く)の中で最安を更新する見込みだ。同社が8月27日、関東財務局に提出した有価証券届出書で判明した。
このファンドは米国のS&P500種株価指数(円換算ベース)に連動する運用成果を目指すインデックス型の投信。世界最大級の資産運用会社バンガードが運用するETFに投資する。販売会社はSBI証券1社。
これまで信託報酬が最低だったのは、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」(03319172)と、ニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」(2931113C)で年0.107892%だった(図表参照)。どちらも先進国株の代表的な指数である「MSCIコクサイ・インデックス」に連動するインデックス型。
「SBI・バンガード・S&P500」が設定されると、国内で初めて投資信託の信託報酬が0.1%を下回る。ETFではブラックロック・ジャパンの「iシェアーズ・コア TOPIX ETF」(4831115A)の年0.0648%が最も安い。