トヨタ自動車(7203)は6日の取引時間終了後、2018年3月期の連結純利益(米国会計基準)が前期比31%増の2兆4000億円となり、従来予想(1兆9500億円)を上回りそうだと発表した。2期ぶりに過去最高を更新する。米国の法人減税で税負担の軽減につながる。
主力の自動車販売が堅調なうえ、対ユーロの想定為替レートを円安方向に見直した。売上高は5%増の29兆円と従来予想より5000億円上振れする。
併せて発表した2017年4~12月期決算は、連結売上高が前年同期比8%増の21兆7969億円、純利益が41%増の2兆131億円だった。
決算や業績予想修正による株価インパクトを統計的に数値化したQUICKの「決算スコア」は、今回の結果をプラス3.82%とポジティブに評価した。
地合い悪化が重荷になりトヨタ株は6日の東京株式市場で前日比2.86%下げたが、夕方の私設取引ではやや持ち直している。SBIジャパンネクスト証券が運営する私設取引システム(PTS)では、15時半過ぎに同日の東証終値を164円(2.3%)上回る7450円を付けた。