夏は夏らしい暑さ、冬は冬らしい寒さになると経済活動が活発になり企業業績にプラスに働くといわれる。では、記録づくめで過酷なレベルの猛暑が続いている今年はどうだろうか。QUICKが15日まとめた8月の「QUICK短期経済観測調査(QUICK短観)」によると、猛暑でも業績にほとんど影響がないとみている企業が8割近くにのぼった。意外にクールな反応ともいえる。
8月のQUICK短観は361社の上場企業が回答し、うち313社が猛暑に関する特別質問に回答した。調査期間は8月1日~12日。
「足元で影響はほとんどなく、今後も特に対応は考えていない」との回答が最も多く77%(241社)だった。「猛暑特需(猛暑によるプラス効果)が生じている」と答えた企業はわずか6%(20社)で、逆に「業績に悪影響を与えている」が9%(28社)とプラス効果の回答を上回った。例年なら暑さの恩恵を受ける企業でも、暑すぎると消費者が外出を控えることなどから逆風になる。
一方で、「猛暑をビジネスチャンスと捉えて対応を講じている・考えている」と回答したのはも24社(8%)あった。
※QUICK端末では、QUICK短観の業況判断DI、自社株判断DI、円相場判断DIなど各種ヒストリカルデータをダウンロードできます。