QUICKコメントチーム=片平正二
アドビが28日、米感謝祭の木曜日の米オンライン小売売上高が過去最高の44億ドルに達する見込みだと発表した。前年同期比で18.9%増。既に22億ドルの商品がネットで販売され、そのうち半分近くがモバイル機器経由のものだという。
米国では従来、感謝祭翌日の金曜日がブラックフライデー、翌週の月曜日がサイバーマンデーとして小売商戦が本格化するといわれていたが、感謝祭当日からネット上でのセールが盛り上がる傾向にあるようだ。今年は昨年11月よりも1週間、感謝祭後の日数が少ないため、米消費者の行動も注目されている。
米経済専門チャンネルのCNBCによれば、アドビの担当者は声明で「これまでのオンライン販売の好調さは、ホリデーシーズンのショッピングが従来より早く始まったことを示唆している」との見解を示したという。
なおアドビは、ブラックフライデーのオンライン小売売上高が前年比20.5%増の75億ドル、サイバーマンデーは同20%増の94億ドルと見込んでいる。
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