QUICK資産運用研究所
QUICK資産運用研究所が2019年11月、全国5000人以上を対象に実施した「個人の資産形成に関する意識調査」。10回目は外貨建て保険を保有している人を対象にした調査結果をまとめた。
■外貨建て保険選び、「利回りの高さ」を重視
販売時にリスクの説明が不十分といった苦情が増えている外貨建て保険。外貨建ての保険を保有している人を対象に、契約した理由を聞いたところ、「預金よりも金利が高かったから」が61.8%と、前回調査(2018年)に続いて最多となり、比率は10ポイント近く上昇した。
外貨建て保険を選ぶ際に重視したポイントは「利回り(利率)の高さ」がトップ。2位は「通貨の安定性」の36.3%で、前回から10.8ポイント伸びた。一方、「解約返戻率」は前回から6.4ポイント減り、比率が最も低下した。
■為替リスク把握は8割強
外貨建ての保険を保有している人を対象に、商品性に対する認識を聞いたところ、為替変動リスクについては83.5%が円高時になったときに満期保険金などの受け取りが減る可能性があることを把握していた。
一方、円建ての保険と比べてコストが高くなる傾向がある点に関しては「知っていた」が73.4%と、為替リスクの認知度を下回った。
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