資産形成・資産運用に必要性を感じていても、実際に投資を始められない人はまだ多い。その理由は何だろうか。QUICK資産運用研究所が2021年11月下旬~12月初旬に実施した「個人の資産形成に関する意識調査」によると、必要性を感じると答えた人のうち、金融商品(定期性預貯金を除く)を保有していない理由の1位は「どうやって始めたらよいかわからないから」だった。2位は「損をしそうだ(過去に損をした)から」、3位には「まとまった資金がないから」が続いた。
資産形成・資産運用に必要性を感じている人(金融商品を保有している人も含む)に対し、誰に相談をしたいかについても聞いてみた。その結果、最も多かったのは「誰にも相談しない」という回答。2番目は「家族」だった。専門家が登場するのは3番目以降で、「銀行の営業担当者」、「金融機関から独立したアドバイザー」、「証券会社の営業担当者」が並んだ。
一方、資産形成・資産運用に必要性を感じ、実際に投資を始めている人にそのきっかけを聞いたところ、1位は「資産運用に関する記事やコラムを読んで」、2位は「家族・友人・知人からの口コミ・勧め」だった。いまはまだ「始め方がわからない」、「損をしたくない」などとためらっている人でも、メディアの情報や身近な人の一言が背中を押すことがありそうだ。
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<調査概要>
調査期間 2021年11月26日(金)~12月1日(水)
調査対象 全国の20~74歳の個人
国勢調査の結果に準じて性別×年代別×地域別(8区分)の構成比率を割付け
回答者数 5075人
調査方法 インターネット調査
調査会社 日経リサーチ
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(QUICK資産運用研究所)
=④に続く