長期の資産形成に取り組む個人投資家にとって、運用成績の良し悪しに関わらず支払うコストは、投資商品を選ぶ際の重要なポイントだ。「低コスト選好」の流れは継続しており、信託報酬の安い投資信託の残高拡大につながっている。
運用各社が展開するインデックス型(指数連動型)ファンドシリーズの一部は、コロナ禍の中でも「低コスト」競争が続いている。過去3カ月間では、農林中金全共連アセットマネジメントが「NZAM・ベータ NYダウ30」(25315203)を新規設定。信託報酬は0.23100%(年率・税込み)と、米ダウ工業株30種平均に連動するインデックス型では国内公募追加型投信で最も低い。
業界最安の運用コストを目指し続ける三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」シリーズも、3月17日から「先進国株式インデックス」(03319172)の信託報酬を0.10230%(同)とし、それまでの0.10615%(同)から引き下げた。
運用各社の主なインデックスファンドシリーズを比較しやすいように、5月末時点の信託報酬を一覧表にまとめた。QUICK資産運用研究所が定期的にデータを更新し、QUICK Money Worldの「資産運用研究所」の記事・ニュース一覧のページ(画面右上のボックスの「インデックスファンドシリーズの信託報酬」)に掲載している。
(QUICK資産運用研究所 西本ゆき、西田玲子)