7日の米株式市場でバイオ医薬のノババックス(NVAX)が急騰し、前日比31.62%高の104.56ドルで終えた。同日、米政府による新型コロナウイルス向けワクチン開発を迅速に進めるプログラム「ワープ・スピード作戦」を通じて16億ドルの助成金を受けたことを明らかにした。受け取った助成金は、ワクチン開発の最終段階にあたるフェーズ3の臨床試験と、製造規模拡大に充てられるという。
同社は、早ければ2020年後半にも1億回分のワクチン供給を目指しており、フェーズ3の臨床試験は最大3万人の被験者を対象に、今秋にも開始される予定となっている。発表を受けワクチン開発の進展期待が高まったことで、ノババックスの株価は100ドルを突破。16年9月以来の水準を付けた。(QUICK Market Eyes=大野弘貴)