国内公募の追加型株式投資信託(ETF、DC・ラップ・SMA専用除く)のうち、国内の株式に投資する投信について、2020年上期(1~6月)の運用成績をランキングしたところ、中小型株式を投資対象とするファンドが上位に目立った。10位まですべてアクティブ(積極運用)型で、アセットマネジメントOneが運用するファンドが過半を占めた。
首位は、アセットマネジメントOneの「DIAM新興市場日本株ファンド」(4731107B)で29.9%だった。コロナ禍で同期間の配当込み東証株価指数(TOPIX)がマイナス8.2%に落ち込むなか、驚異の成績を収めた。クラウド関連のセキュリティーサービスを手掛けるHENNGE(4475)など、情報・通信業に6割以上投資する。最新の月次レポート(6月末時点)によると、今後注目するテーマに医療、教育、金融や行政などオンライン化が進む産業を挙げている。
3位の「厳選ジャパン」(47313179)は、高い利益成長が期待できる20銘柄程度に絞り込んで投資する。投資対象は中小型株式に限っていないものの、6月末時点で新興市場の上場銘柄が約半分にのぼる。6月月間のリターンは10.1%と2ケタ台で、10本のうち最も高かった。
4位の「ダイワ・セレクト日本」(04312074)は成長性があり割安と判断した銘柄に投資する。5月末時点の最新の月次レポートでは、新型コロナウイルスの感染拡大により恩恵を受ける通販、宅配サービス、テレワーク、通信教育などの銘柄に加え、健康意識の高まりにより恩恵を受けるヘルスケア関連、アウトドア関連銘柄などにも着目するとしている。(QUICK資産運用研究所=望月瑞希)