米ハイテク株にひとまず上昇一服の様相が出始めている。それでも世界市場のリスク資産は高値圏を維持。大きな基調の変化は出ていない。米長期金利が再び0.6%を割り込むなどじわりと進む金利低下が下支え役を担っている。24日に米商品先物取引委員会(CFTC)が公表した21日時点の建玉報告を見ると投機筋はVIX先物の売り越し幅が9.5万枚に達し2月下旬以来の規模に膨らんだことが明らかになった。金融緩和を背景に「セルボラ」が積み上がっている。
■VIX先物と米株
21日時点で投機筋はVIX指数先物の売りポジションを増大させていた。買い越し幅から差し引いた売り越し幅は9.5万枚を上回り、2月18日(約13万枚の売り越し)以来およそ5カ月ぶりの規模に膨らんだ。原指数のVIXそのものが25前後とコロナショック後で低い水準で推移している。
FRBによる危機対応をにらんだ低金利政策を背景に投資家が得られる利回りそのものが国債を中心に潰れつつある。オプションを売ることで「プレミアム」を手に入れることで収益の代替を進めている側面がありそう。結果的にボラティリティも抑えられることになり、VIX指数が「上がりにくい」地合いとも言える。このあたりが投機筋のVIX先物売りを投影しているのかもしれない。
一方でE-MINI S&P500指数先物ではやや売り越し幅が拡大した。
■貴金属では金より銀・銅
金先物相場が再び騰勢を強めている。ただ、投機筋のポジションに大きな変化見られていないだけに、今回のけん引役ではなさそうだ。
対照的に買い建玉が継続して積み上がっているのが銅先物だ。ただ、直近の先物相場は頭打ち感がにじんでいる。
銀先物は相場の上昇ピッチが加速。投機筋は継続して買い建玉を積み増している。
■通貨のポジションに大きな変化ナシ
ドル安傾向が強まる中で投機筋はややドル売りの方向へポジションをやや傾けてきた。QUICKがまとめた主要通貨に対するポジションの合計では引き続きドル売りが拡大していた。
■原油先物の建玉
投機筋の原油先物のポジションには大きな変化がなかった。