27日の米国市場で米バイオ医薬品のモデルナ(MRNA)が3営業日ぶりに反発し、9.15%高の79.91ドルで終えた。新型コロナウイルス(COVID-19)のワクチン開発に関して、26日に最終段階の治験を進める上で米生物医学先端研究開発局(BARDA)から4億7200万ドルの追加資金を得たと発表したほか、27日に3万人を対象に大規模なワクチンの治験を行うと発表したことでワクチン開発期待から買い戻しが優勢となった。
BARDAからの資金拠出などを踏まえ、パイパー・サンドラーは27日付のリポートで「今回の追加資金は、前回の合意に基づくより大規模な第3相試験を支援するもので、これで総額は9億5500万ドルになる」と指摘。モデルナのワクチン候補「mRNA-1273」に関して安全性が高いとしながら、「重要なことは2回目のワクチン接種後、すべての被験者に中和抗体価が認められたことである」などとし、投資判断の買い(オーバーウエイト)と目標株価134ドルを維持していた。