6日、米株式市場の時間外取引でクラウド監視のデータドッグ(DDOG)が急落し、一時は通常取引の終値を16%安の75ドル近辺まで下落する場面が見られた。
データドッグが発表した2020年4~6月期決算は、売上高が前年同期比68%増の1億4000万ドル、調整後の1株利益(EPS)は0.05ドルだった。FactSetがまとめた市場予想の売上高(1億3540万ドル)、EPS(0.01ドル)をそれぞれ上回った。同社のオリヴィエ・ポメル最高経営責任者(CEO)は「現在のマクロ環境は顧客のビジネス上のプレッシャーとなっていますが、長期的にはデジタル変革とクラウド移行を加速させるものと期待される。当社は、これらのトレンドの主要な恩恵を受ける立場にある」と自信をのぞかせた。
併せて発表した2020年12月期通期の売上高見通しは4月発表時点の5億5500万~5億6500万ドルから5億6600万~5億7200万ドルに上方修正された。市場予想を上回る決算となったものの、データドッグの株価は年初来で145%上昇(6日終値時点)していたこともあり、この日発表した決算を受けて、利益確定売りに押されたと見られる。(QUICK Market Eyes 大野弘貴)