13日に発表された8月2~8日の米週間新規失業保険申請件数は、前週比22万8000件減の96万3000件とQUICK FactSet Workstationによる市場予想(115万件)を下回った。2週連続の減少で、新型コロナウイルスの感染が拡大した3月中旬以降で初めて100万件を下回った(コロナ危機前の約20万件と比べると高水準だが)。
「週600ドルの失業給付上乗せが7月末に失効したことで、失業保険の申請が減少した可能性がある」、「1日までの1週間の失業保険受給総数は1548万6000件(前週比60万4000件減)と高水準であり、労働市場の回復には程遠い」と否定的な見方が多い。しかし、株式・債券相場では「労働市場は緩やかながらも回復基調に向かっている」と好感された。(QUICK Money World 丹下智博)