投機筋が米株の先物市場でポジションを大きく動かしていたことが判明した。9月18日に米商品先物取引委員会(CFTC)が公表した15日時点の建玉報告でE-MINI NASDAQ100指数先物の売り建玉が前の週から約1.8倍増えた。過去1年で最も大きい水準に一気に膨らんだ。一方で買い建玉はほぼ横ばい。差し引きで売り越し幅が拡大した格好だ。単に先物の売り建玉を増やしたのか、今話題のオプションに絡んだ取引なのか、背景を読み解くのが難しい。
原指数となるNASDAQ100指数は多くのハイテク株を採用している。週後半にも売りが継続し3日続落して前週の取引を終え、節目の1万1000を割り込んだ。8月中旬以来およそ1カ月ぶりの安値圏に沈んだ。9月上旬につけた最高値から約12%の下落となる。
一方でVIX先物では目立った変化は見られなかった。
コモディティや金利といったほかの先物でも大きなポジション変化は見られなかっただけに、米ハイテク株の行方と投機筋のポジションに関心が集まりそうだ。