アセットマネジメントOneが運用する「投資のソムリエ」の純資産総額(残高)が初めて3000億円を突破した。28日時点の残高は3007億円。月次ベースで8月末まで16カ月連続の資金流入が続いており、バランス型(QUICK独自の分類)としては国内公募の追加型株式投信(ETF除く)で4番目の大きさとなった。
同ファンドは国内外の公社債、株式、不動産投資信託(REIT)など8資産に投資する。相場環境や資産価格の変動要因を判定し、資産配分比率を機動的に変更することで、基準価額の変動リスクを年率4%ほどに抑えた運用を目指す。2012年10月に設定され、8年近い運用実績がある。
最新の月次レポートによると、8月31日時点の資産配分比率は、国内債券などの「安定資産」が59.8%、株式などの「リスク性資産」が26.4%、現金などが13.8%だった。コロナショックで相場が下落した2月から3月にかけては、安定資産と現金部分を大幅に増やして運用した。
28日時点の年初来リターン(分配金再投資ベース)は3.1%のプラス。直近の決算日(7月13日)の分配金は1万口あたり80円で、前回決算日(1月14日)の30円から引き上げていた。
(QUICK資産運用研究所=西本ゆき)