アセットマネジメントOneが今年7月20日に運用を始めた「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)<愛称:未来の世界(ESG)>」。歴代2位の大型設定(当初設定額3830億円)から3カ月が経ち、その後の資金の動きや運用成績を調べてみた。
■資金流入好調、設定来リターンもプラス
同ファンドは2016年にスタートした「未来の世界」シリーズの8本目。世界の株式のうち、企業の競争優位性や成長力に加え、ESG(環境・社会・企業統治)への取り組みを評価して投資先を選ぶ。新規当初から国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の純資産総額ランキングで17位に食い込み、その後も資金流入が続いたことで順位を上げた。
8月、9月と月間800億円を超える資金流入が続き、10月も26日時点の推計値で500億円近い資金流入超過となっている。同時点の残高は6718億円に膨らみ、国内投信で2番目の大きさまで成長した。
■3カ月の運用成績、「ACWI」を上回る
運用期間は3カ月とまだ短いが、ここまでの成績はどうだろうか。「未来の世界(ESG)」の基準価額は26日時点で1万860円と、新規設定時の1万円を上回っている。設定来リターンとしては8.6%のプラスだった。
シリーズで最初に設定された「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)<愛称:未来の世界>」と、 世界株式の値動きを示す「MSCIオール・カントリー・ワールド指数」(ACWI、配当込み、円換算ベース)の運用成績と比較したのが図1だ。
ACWIの同期間のリターンは1.9%のプラスにとどまり、「未来の世界(ESG)」に軍配が上がった。一方、「未来の世界(ヘッジなし)」のプラス14.7%よりは低いリターンになった。同じ未来の世界シリーズなので、競争優位性や成長力が優れた「ハイクオリティ企業」に投資する点は共通するが、具体的な対象銘柄や組み入れ数が異なる。
9月末時点の月次レポートから組み入れ銘柄を比較してみると、「未来の世界(ヘッジなし)」のほうがより広い業種や投資国・地域に分散投資している。銘柄数は「未来の世界(ESG)」の27に対し、「未来の世界(ヘッジなし)」は36。上位10銘柄のうち重複しない銘柄が3つあった(図2)。
(QUICK資産運用研究所=西本ゆき)