【QUICK Market Eyes 阿部哲太郎】総合デベロッパー関連への資金流入が鮮明となっている。QUICKが選定する8銘柄の11月24日までの過去10営業日平均の上昇率は12.81%と、同期間の東証株価指数(TOPIX)のプラス4.78%を大きく上回って推移している。
※総合デベロッパー関連株を合成指数化(青)
個別では、上昇率トップは大和ハウス(1925)で期間中の上昇率は23%となった。新型コロナウイルスの影響で企業の工場やホテルの新設の案件が軒並み延期となっており、逆風が続いている。一方でテレワークや戸建て物件への需要は着実に増加。さらに巣ごもり需要によるEC(電子商取引)の活況から物流施設の開発が増加。10月から千葉県印西市(千葉ニュータウン)で日本最大のデータセンターの開発に着手するなど新型コロナウイルス後の新たな流れに対応した取り組みを進めている。株価は短期では上昇が続いているが、2018年高値の4594円を未だに大きく下回っていることから見直し買いが続きそうだ。
■総合デベロッパーのテーマ株
商業施設、公共施設、住宅等、地域全体の不動産企画、開発、販売を総合的に行う。
コード | 銘柄名 | 5営業日の騰落率 | 時価総額(億円) |
1925 | 大和ハウス | 9.13% | 23,245 |
3231 | 野村不HD | 7.36% | 4,162 |
8830 | 住友不 | 7.06% | 16,782 |
3289 | 東急不HD | 6.33% | 3,714 |
8801 | 三井不 | 5.07% | 21,907 |
8802 | 菱地所 | 4.99% | 25,676 |
8804 | 東建物 | 4.48% | 2,930 |
6620 | 宮越HD | 0.42% | 277 |
平均 | 5.61% | ||
TOPIX | 1.76% | 6,708,020 |
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