【QUICK Market Eyes 大野 弘貴】27日の米株式市場で企業のネット通販事業支援のショッピファイ(SHOP)が続伸し、1.45%高の1034.39ドルで終えた。感謝祭翌日にあたるブラックフライデーを迎える中、新型コロナウイルスの感染拡大で消費者が店頭から電子商取引(EC)にシフトすることで、ショッピファイの経営環境の追い風につながるとの見方が広がった。米アドビが発表したブラックフライデー初日の通販支出は前年比22%増となった一方、十店舗の来店者数は同52%減だった。
28日にショッピファイは同プラットフォームを利用したブラックフライデーの売上高が過去最高の24億ドルに達したことを発表した。前年比75%増となった。同社のハーレイ・フィンケルシュタイン最高経営責任者(CEO)は発表資料で「今年はこれまで以上に多くの消費者がオンラインで買い物をしている。今週末は史上最大のECイベントの一つになると予想している」と強気の見通しを示した。