米取引所大手インターコンチネンタル取引所(ICE)は11月30日、世界的な指標として使われる3カ月物のドル建てロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の公表を2023年6月末まで続けることを検討すると発表した。LIBORは21年末での廃止が予定されているが、移行期間を確保するため延長を検討する。翌日物、1カ月物、6カ月物、12カ月物も延長の検討対象となり、当初見込まれていた21年末での完全廃止とはならない可能性が出てきた。
一方、ドル建ての1週間物や2カ月物のほか、円やユーロといった他の通貨建てのLIBORは21年末で公表をやめる方向で検討している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕