【日経QUICKニュース(NQN)】金融情報会社のQUICKは27日、傘下のQUICKベンチマークス(QBS)が金融庁から「特定金融指標算出者」に指定されたと発表した。QBSが算出する「東京ターム物リスク・フリー・レート(TORF)」は、東京銀行間取引金利(TIBOR)と同様に信頼性低下によって資本市場に重大な影響を及ぼすおそれがある「特定金融指標」とされ、規制の対象となる。
QBSは発表資料で、証券監督者国際機構(IOSCO)が定める原則を順守し「TORF算出の透明性と運営の健全性を保つことで金融・資本市場の健全な成長・発展に資するよう努める」とコメントした。TORFは2021年末に公表が停止されるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の代替となる円金利指標の一つ。26日から実際の金融取引に利用できる確定値を公表している。