投機筋が「恐怖指数」の売りポジションを徐々に積み上げている。18日に米商品先物取引委員会(CFTC)が公表した15日時点の建玉報告で投機筋はVIX指数先物で売り建玉を増やした一方、買い建玉を減らした。このため差し引きの売り越しは11.3万枚に達し、2月中旬以来およそ10カ月ぶりの水準に膨らんだ。
VIX指数そのものは再び節目の20割れを視野に入れる展開となっている。投機筋のVIX指数先物売りが原指数を低下させたのか、原指数の低下に合わせて売りポジションを積み増したのか順序は不明だが、いずれにせよ相関はしている可能性がある。過去と比べ売り越しの規模としては大きくない。ただ、指数の低下と共に売り越しポジションが膨らむとちょっとしたきっかけで買い戻しが発生し指数が急騰する局面を何度も繰り返してきたのは事実。ポジション動向に注意が必要と言えそうだ。
一方で株価指数先物においてポジションに目立った変化は見られなかった。
対ドルの円相場が上昇基調にある。ただ、投機筋は積極的にポジションを傾けている様子はなかった。
原油価格は引き続き戻り歩調にあるが、投機筋はこちらでも目立ったポジションの変化は見せていない。