【QUICK Market Eyes 本吉 亮】28日の米国市場でバイオサイエンス企業のキンネート・バイオファーマ(KNTE)が大幅高。前日比7.6%高の40.87ドルで取引を終えた。同社は12月初旬に新規上場を果たしたばかりで、各社が一斉に強気の評価で新規カバレッジを開始したことが材料視されたようだ。
ヘルスケアセクターに焦点を当てた専門投資銀行であるSVBリーリンクは、要候補品である「KIN002787」がメラノーマ、非小細胞肺癌、大腸癌の各領域で20億ドル相当の市場ポテンシャルがあると指摘。投資判断を新規「アウトパフォーム」でカバレッジを開始し、目標株価を52ドルに設定したもよう。
ウェドブッシュは、開発段階が早いにもかかわらず、同社の標的型癌治療におけるリードする低分子プログラムは成功する可能性が高いととの見方を示した。キンネートは過小評価されているとの見方から、新規「アウトパフォーム」、目標株価を48ドルに設定した。ほかには、ゴールドマンは新規「バイ」で目標株価48ドル、パイパーサンドラは新規「オーバーウエイト」で目標株価60ドルに設定したようだ。