【QUICK Market Eyes 大野 弘貴】5日の米株式市場で太陽電池メーカー大手のファーストソーラー(FSLR)が大幅反落し、前日比8.96%安の92.16ドルで終えた。
ゴールドマン・サックスは4日付リポートでファーストソーラーの投資判断を「バイ(買い)」から「セル(売り)」に、目標株価を101ドルから81ドルにそれぞれ引き下げた。ゴールドマンはファーストソーラーの売上高総利益率と1株利益(EPS)が2021年半ばまでにピークに達すると主張。2022年以降に「セクション201」と呼ばれる貿易保護措置が失効となることに加え、今後1~2年の間に業界全体で新たな大容量の太陽電池モジュール(太陽光パネル)が導入されることで、今後の利益率が逓減傾向に転じると予想した。ゴールドマンはファーストソーラーのEPSについて、最大30%の下方リスクがあると推計している。