2021年相場が始まったが投機筋の動きは鈍いようだ。8日に米商品先物取引委員会(CFTC)が公表した5日時点の建玉報告では主要な先物で投機筋のポジションに大きな変化は見られなかった。この週の焦点の1つは米ジョージア州における米上院の決選投票だった。民主党が上院で過半数を取るかどうかによって政権運営が大きく左右されるだけに市場も無視はできなかった。
様子見となる「言い訳」はあったと言える。ただ、ポジション変動が「凪」の状態は今に始まったわけではなく、年が明ける前から方向感が乏しい状態が続いていた。今後は何をきっかけに投機筋が動き始めるのかが注目材料になるのかもしれない。