【QUICK Market Eyes 片平正二】1月19日の米国市場で遺伝子解析技術(ゲノミクス)および科学的発展と進歩をビジネスとする銘柄を組み入れるアクティブ上場投資信託(ETF)のARKゲノミック・レボリューションETF(ARKG)に大規模な資金が流入した。QUICK FactSet Workstationによれば3億2342万ドルの流入となり、過去最高を記録した20年12月23日以来、約1カ月ぶりの高水準となった。
■ARKゲノミック・レボリューションETFのファンドフロー
(QUICK FactSet Workstationより、単位・百万ドル)
この日の米国市場でARKGは急反発し、前日比3.62%高の111.87ドルで終えた。前日には112.41ドルで設定来高値を付け、米長期金利の上昇が一服する中で年明け後も強い流れが続いた。ARKGの組み入れ上位はツイスト・バイオサイエンス(6.70%)、パシフィック・バイオサイエンス・オブ・カリフォルニア(6.70%)といったゲノム関連などとなっている。
※ARKG、ツイスト・バイオサイエンス、パシフィック・バイオサイエンス・オブ・カリフォルニアの株価推移
<金融用語>
ETFとは
ETFとは、Exchange Traded Fundsの略称で和訳は上場投資信託。特定の株価指数、債券指数、商品価格(商品指数を含む)などに連動することを目的に運用される投資信託で、通常の株式と同じように金融商品取引所において、いつでも売買が可能である。いわば、取引所に上場されたインデックスファンドである。 またETFは目標とする指数・指標に連動する投資成果を目指す投資信託であることから、いわゆるパッシブ運用をおこなうため、相対的に信託報酬などの運用コストが低いのが特徴である。加えて、個別銘柄で分散投資をおこなうのに比べると、ETFは少額で分散投資が可能である。