【QUICK Market Eyes 片平 正二】「きのうあたりから、ダウンサイドのプットに買いが入ってきている中でボラが上がってますね。3月限で2万7000、2万6000プットあたりに買いが入ってきてます。3月末の決算に備えたヘッジなら、3月限じゃ間に合わないので意味がないと思うんですけど、利食いの一種だと思えば現物株を持ちつつ、下のプットを買っても不思議はないですね。新型コロナなどで、さらなるダウンサイドリスクを見込んだ動きではないとは思いますが・・・。一方、米国でも恐怖指数のVIXの急騰に示される通りボラは上がっていますが、S&P500ではアップサイドのコールが買われる傾向のようで、ナスダック総合指数が史上最高値を更新するなど、ハイテク株が強い中で米株は上げ相場を見越したボラティリティの上昇となっています。米国内で新型コロナの新規感染者数がピークアウトしたとの見方のほか、米新興製薬企業のモデルナが変異種に対応する方針も示したのが好感されているんでしょうね。ホントなら、日本で上げ相場の中でボラが上がる方が良いんですけど、きょうのところは普通の下げ相場でのボラ上昇ですw 3月には東京五輪の開催に関して判断が必要となりますし、心理的には厳しい状況が続きそうですね」(邦銀)