QUICK Money World(マネーワールド)

個人投資の未来を共創する
QUICKの金融情報プラットフォーム

ホーム 記事・ニュース ストリートアートをゲリラ的に描くバンクシー、フィギュアは堅調な推移【Art Market Review】
この記事は最終更新から1年以上経過しております。

ストリートアートをゲリラ的に描くバンクシー、フィギュアは堅調な推移【Art Market Review】

今回は昨年の11月21日(土)に開催されたシンワオークションについてレポートする。全体の出来高は、1億9106万円(落札手数料含まず・以下同)、落札率は75.23%だった。

■マンガやアニメが美術品に?

分野別の内訳は、MANGAから78点、近代美術PartⅡから184点、戦後美術&CONTEMPORARY ARTから39点、近代美術から135点で、 合計436点もの作品がセールにかけられた。

近代美術のジャンルでは、棟方志功と彼末宏の両作家で特集が組まれ、棟方が19作品、彼末が11作品と優品が多数出品され、コレクターを惹きつけた。それぞれの作家全ての出品作品が、落札予想価格を下回ることなく落札され、活気のあるセールとなった。

戦後美術&CONTEMPORYARY ARTのジャンルは、出品数が最も少なかったものの、39点中33点の作品が落札され、84.62%と高い落札率をみせた。落札予想価格上限を大きく上回る高値で落札される作品も多く、活発な競りが展開された。

最高額で落札されたのは、モーリス・ユトリロの作品LOT.440《クリニャンクールのノートル=ダム教会、モンマルトル》(57.8×74.0㎝、パネル・油彩)で、落札予想価格1800~2800万円のところ2100万円で落札された。ユトリロの作品の中でも評価が高い「白の時代」と呼ばれた時期の教会のある風景を描いた作品である。最終LOTで、最高額での落札は、名画の出品の印象が強く残る競りとなった。

次いで、高額落札となったのは、LOT.77手塚治虫の《鉄腕アトム扉絵原画》。落札予想価格1000~2000万円のところ、1000万円で落札された。日本のポップカルチャーのひとつとして、圧倒的な支持を得ているマンガやアニメは、海外では美術品のように取引される一面を持ち、多くの取引実績を残している。その影響を受けて、2018年頃から、シンワオークションを先駆けとし、国内の美術品市場においてもマンガやアニメの取り扱う動きがあり、今では定期的に作品が出品されるようになっている。今後、マンガやアニメが美術品として認知されるようになるのか、国内の市場動向が注目される。

■バンクシーのフィギュア作品

今回は、ストリートアートをゲリラ的に描くことで知られているイギリス出身のグラフィティアーティスト、Banksy(バンクシー、1974-)をピックアップし、レポートする。バンクシーは、社会的メッセージを盛り込んだ作品を多く手掛けることで知られている。 何より、2018年のロンドンのオークションで起きた落札と同時に作品がシュレッダーにかけられたハプニングで記憶している人が多いのではないだろうか。

今回のセールでは、シルクスクリーン4LOT、フィギュア(スタチュー)4LOTの出品があった。以前(2018年12月)の【Art Market Review】謎多きBanksy、話題性で相場上昇で版画作品を分析しているので、今回はフィギュアに焦点を当て、分析を行う。

フィギュアは、BRANDALISM(Banksy) MEDICOM TOY/Sync.の作家名で出品されている。トイメーカーであるMEDICOM TOY(メディコム・トイ)の「Sync.」は、アーティストとのコラボ専門プロダクトである。バンクシーの代表作をフィギュア化した LOT.295《FLOWER BOMBER(White Ver.)》、LOT.296《FLOWER BOMBER(Black Ver.)》(H39.4×W34.0cm)は、武器の代わりに花束を投げようとしている暴徒の少年像で、白と黒の色違いで出品され、それぞれ落札予想価格5~10万円のところ16万円で落札された

LOT.298とLOT.299《BOMB HUGGER(Red Bomb Ver.)》(H38.4×W15.2cm)は、少女が赤い爆弾を抱えた作品。同一作品の出品だった。落札予想価格が5~10万円のところ、LOT.298は、16万円、LOT.299は、11万円で落札された。

《FLOWE BOMBER》の過去3年間のパフォーマンス指標をみてみると、2018年、落札予想価格上限の2倍の価格で落札されたことに始まり、2019年も落札予想価格上限を超えて落札されている。2020年に小幅に下落を見せるが、落札予想価格内に収まる価格で落札されている。大幅な下落はなく、堅調な推移といえよう。期間限定受注生産となっている貴重なフィギュアは、ネットオークションなどでも多く取引されている。今後の生産状況なども考慮すると大幅な上昇は期待できないように推察されるが、人気のある作品といえるのではないだろうか。

※ACF美術品パフォーマンス指標

※ACF美術品時価指数

2020年春、横浜を皮切りに開催された「バンクシー展・天才か反逆者か」が、大阪へ巡回し1月24日に幕を閉じた。今後は、名古屋、福岡での開催が予定されている。注目が集まる中、今後の動向を注視していきたい。

(月1回配信します)


※アート・コンサルティング・ファーム提供 リポートはこちら
 ※Shinwa Auctionの次回開催予定は1月30日


投資経験 1~3年
投資商品
国内株式

バンクシーのフィギュア?!

13/500
 

2021/1/28 19:15

コメント
0/500
 

ニュース

ニュースがありません。

銘柄名・銘柄コード・キーワードから探す

株式ランキング

コード/銘柄名 株価/前日比率
1
8306
三菱UFJ
1,823
-7.15%
2
3,398
-7.68%
3
7974
任天堂
10,080
-3.26%
4
8058
三菱商
2,660
+1.72%
5
8411
みずほ
3,692
-7.95%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
280
+18.64%
2
6967
新電工
8,994
+18.26%
3
1,011
+17.42%
4
1,540
+15.87%
5
2,960
+8.9%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
3409
北日紡
173
-13.5%
2
97
-13.39%
3
8918
ランド
7
-12.5%
4
1,605.5
-12.07%
5
5247
BTM
994
-11.4%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
8306
三菱UFJ
1,823
-7.15%
2
21,430
-5.49%
3
7011
三菱重
2,517.5
-1.83%
4
28,995
-4.08%
5
7203
トヨタ
2,518.5
-5.17%
対象のクリップが削除または非公開になりました
閉じる
エラーが発生しました。お手数ですが、時間をおいて再度クリックをお願いします。
閉じる