日銀が4月28日に発表した「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」には、「強制貯蓄」に関する記述があった。少し耳慣れない言葉かもしれないが、日銀の定義によると「本来あるべき家計消費のうち、感染症下での消費機会の逸失により抑制されている部分」となる。ワクチン接種が進んで新型コロナ感染症が収束に向かえば「個人消費は、雇用者所得の改善に加え、感染症の影響下で消費機会を失ったことなどにより積み上がった手元資金(強制貯蓄)のごく緩やかな取り崩しにも支えられて、増加基調が明確になっていく」と説明した。 率直に言って、日銀の定義はフリードリッヒ・ハイエクなどオーストリア学派と呼ばれた経済学者がかつて使った...
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