QUICKのプロ向けコメントサービス「QUICK Market Eyes」が10月4~8日に配信した、株主優待の制度変更などを受けた株価の反応の記事をまとめました。(Money Worldの株主優待ページはコチラ)
トーセイ―堅調 株主優待制度を変更、継続保有期間の条件追加(更新日時:2021/10/6)
不動産のトーセイ(8923)が堅調。5日発表した2020年12月~21年8月期決算の発表を受けて朝方は大幅高となる場面があった。その後は利益確定売りも出て上げ幅を縮小しているものの、高い水準で推移している。
5日に優待制度の変更も発表した。これまで100株以上を保有する株主に一律で1000円のクオカードを贈呈していたが、継続保有期間の条件を設け、クオカードを贈呈する対象は1年以上株式を保有する株主に変更する。その上で保有期間に応じて贈呈するクオカードの金額を引き上げる。1年以上2年未満は1000円で据え置き、2年以上5年未満で2000円分、5年以上で3000円分になる。またホテル宿泊の割引券(3000円分)は保有期間に関係なく100株以上を保有する株主に一律で贈呈する。21年11月末を基準とする優待から適用する。
クリレスHD―小じっかり 業況改善期待で買い、優待対象施設が増加(更新日時:2021/10/4)
飲食チェーン大手のクリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)が小じっかり。緊急事態宣言の解除に伴う業況改善期待から押し目買いが先行している。
1日に株主優待制度が使える施設としてゴルフ場内のレストラン34店舗を新たに追加した。なおレストランでの利用金額と優待の利用上限額の差し引きで余った分はプレー代に充てることも可能だという。
※クリレスHDの株主優待
一家HD― 一時ストップ高 株主優待制度の新設発表で(更新日時:2021/10/4)
居酒屋チェーンの一家ホールディングス(7127)が急反発。一時ストップ高水準まで買い進まれた。
一家ホールディングスは1日、株主優待制度を新設すると発表した。毎年3月末と9月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて2500~1万円の食事券を贈呈する。食事券は、「屋台屋博多劇場」「こだわりもん一家」「TANGO」「大衆ジンギスカン酒場ラムちゃん」「にのや」「韓国屋台ハンサム」全店の飲食代金に利用できる。
<金融用語>
株主優待とは
株主優待とは、株主に対し、株主還元策の一環として、持ち株数に応じて自社製品や優待券、回数券などを無料で配布する制度。株主優待を受け取るには、「権利確定日」に株主である必要がある。