QUICKのプロ向けコメントサービス「QUICK Market Eyes」が10月18~22日に配信した、株主優待の制度変更などを受けた株価の反応の記事をまとめました。(Money Worldの株主優待ページはコチラ)
レンティア―株主優待制度を新設 年1回、300株以上対象(更新日時:2021/10/21)
事務用品レンタルのコーユーレンティア(7081、ジャスダック)は20日、株主優待制度の新設を発表した。年1回・12月末を基準日に300株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じた優待ポイントを贈呈する。優待ポイントはポイント数に応じて好きな商品を選ぶことができる。
株主優待制度の導入により、還元強化に加えて株主管理のデジタル化につなげる狙いもあるもよう。2021年12月末時点の株主から適用する。
北の達人― 一段高 上期業績の上振れ着地に株主優待拡充で(更新日時:2021/10/18)
健康食品販売を手がける北の達人コーポレーション(2930)が一段高。上期業績が計画上振れの着地となったほか、株主優待の拡充が好感されたようだ。
北の達人コーポレーションが15日発表した2021年8月中間連結決算は、売上高が49億3700万円、営業利益は9億8300万円で、会社計画(売上高47億800万円、営業利益8億8700万円)を上回った。新規獲得件数が前年同期比14%増と想定よりも大幅に伸びたことで、 売上高および利益が計画を上振れした。通期予想に関しては、期初計画を据え置きとした。
また、投資魅力をさらに高めるために株主優待制度を変更すると発表した。2月末時点で100株以上保有する株主に対して、まぶた特化型美容ジェル「リッドキララ(定価は税込4864円」を年1回贈呈する。従来は便通を改善する機能性表示食品「カイテキオリゴ(定価は税込3065円)を年1回贈呈していた。
※北の達人の株主優待
市進HD― 一時ストップ高 上半期営業黒字転換 株主優待も一部拡充(更新日時:2021/10/18)
首都圏で学習塾「市進学院」などを運営する市進ホールディングス(4645、ジャスダック)が買われ、一時ストップ高の460円を付けた。15日大引け後に2021年3~8月期(上半期)の連結営業損益が黒字転換したと発表し材料視されている。同時に発表した株主優待の一部拡充も好感された。
21年3~8月期は売上高が前年同期比16%増の85億円、営業損益が4億7800万円の黒字(前年同期は2900万円の赤字)だった。
「市進学院」「市進予備校」の夏期講習で想定以上の申し込みがあったほか公立中高一貫コースの集客が好調だった。千葉ニュータウン中央教室や柏の葉教室、船橋塚田教室での集客も順調に推移した。
22年2月期は、売上高が前期比6%増の170億円、営業利益が13%増の6億1200万円を見込み業績予想を据え置いた。
同時に株主優待の一部拡充を発表し、従来は2月末時点で500株以上の株主に対して贈呈していた1万円分の同社グループ受講券の贈呈額を保有株数に応じて見直した。
変更後は300~500株未満で5000円分、500株以上1000株未満で1万円分、1000株以上の株主には2万円分の受講券を贈呈する。
※市進HDの株主優待
ベクトル(6058)― 大幅続伸 業績上方修正と増配に加えて株主優待拡充も発表で(更新日時:2021/10/18)
独立系PR会社のベクトル(6058)が大幅続伸。今期業績予想の上方修正、期末配当の増配、株主優待の拡充など好材料が相次いだことが好感されたようだ。
ベクトルは15日、2022年2月期連結業績予想の上方修正を発表した。営業利益は従来予想の40億円から48億円、純利益は10億円から20億円に引き上げた。既存事業が順調に推移していることに加え、選択と集中により新規事業への投資額を当初想定よりも絞り込んでいることも利益を押し上げた。連結配当性向20%を目安にしていることから、期末一括配当を従来予想の4円から8円に引き上げた。
また、株主優待に関しては、「ベクトル・プレミアム優待倶楽部」で贈呈する株主優待ポイントを、保有株数・継続保有期間に応じて3000~4万4000ポイント(従来は3000~3万3000ポイント)に変更した。
<金融用語>
株主優待とは
株主優待とは、株主に対し、株主還元策の一環として、持ち株数に応じて自社製品や優待券、回数券などを無料で配布する制度。株主優待を受け取るには、「権利確定日」に株主である必要がある。