QUICK企業価値研究所アナリスト 前田俊明(2022/02/28)
・22/3期は10%増収、54%営業増益を予想
22/3期3Q累計の連結業績は前年同期比11%増収、同56%営業増益。国内、海外ともに順調に推移した。為替の円安も売上高を押し上げた。北米、EMEA・中南米の両セグメントは前期までに実施した事業構造改革の成果などにより採算性が向上した。会社側は22/3期通期の連結業績計画を上方修正、前期比10%増収、同54%営業増益とした。ITサービス需要の堅調な回復と拡大を背景とした各分野での順調な受注獲得、不採算案件の抑制に加え、海外での事業構造改革の効果が計画通り達成できる見込み。企業価値研所では海外での採算改善、IT投資需要の拡大で受注残高が積み上がっていることなどを踏まえ、修正後の会社計画は妥当と判断し、通期予想を会社計画と同額に上方修正する。
・23/3期は5%増収、12%営業増益を予想
当研究所は翌23/3期の連結業績予想も上方修正、前期比5%増収、同12%営業増益とする。事業構造改革の効果などで海外の利益率の改善を見込む。不採算案件の抑制などもあり、2桁営業増益の見通し。
・リスクファクター ~不採算案件、のれんの減損
・アナリストの投資判断 ~指標面で割高感はない。外的要因は懸念
株価は同業他社と同じく年明け以降に調整した。米国の利上げが高PERのグロース株に逆風になるとみられたことなどから、あおりを受ける形で値を下げた。ウクライナ情勢が緊迫するなど、地政学リスクの高まりなども相まって株式市場は神経質な動き。当面の株価は米国の金融引き締め観測、ウクライナ情勢など外的要因に翻弄されそうだが、指標面では割高感はなく、状況が落ち着けば上昇に転じるとみている。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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IT投資は順調のようで何よりです。