QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2022/03/08)
・通期はセグメント別に見直しも、連結業績予想は維持
22/3期通期の連結業績に関して企業価値研究所では、3Q累計実績の進捗状況を踏まえてセグメント別に前回予想(21年12月)を一部見直したが、全体としてはほぼ想定内との見方から、営業収益9400億円、営業利益2300億円の業績予想は維持する。
・中期的な予想はセグメント別にも前回予想を維持
続く23/3期および24/3期の連結業績に関しても当研究所では、増収増益基調の継続を見込んだ予想を維持。セグメント別にも変えていない。引き続きオフィス賃貸においても堅調な業績推移を予想する。
・3Q累計は中古マンションなど不動産仲介が好調
22/3期3Q累計の連結業績は、営業収益が7134億円、営業利益が1938億円だった。収益認識基準の適用による3Q累計財務諸表に与える影響は軽微であり、実質的に1%の増収、8%の営業増益だった。オフィス賃貸の堅調推移に加え、中古マンション仲介の回復が寄与した。
・リスクファクター ~金利上昇、建築コストの増加
・アナリストの投資判断 ~新型コロナの収束で、株価に上値余地
株価は、好調な業績などを背景に19年3月には4718.0円まで上昇。その後は伸び悩み、新型コロナ影響で20年3月には2171.5円まで下げた。21年6月には戻り高値4222.0円を付けたが、急落直前の水準(高値4236.0円、20年2月)には届かず、足元は3000円台前半の水準で推移。当研究所では、同社主力のオフィスビル賃貸は引き続き堅調に推移するとみており、中期的に利益成長が続くと予想している。ホテル運営などの収益が低迷しているが、新型コロナが収束すれば、株価に上値余地があると考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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