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オノサト・トシノブ、バンクシーに次ぐ高額落札【Art Market Review】

Art Market Review

今回は、1月29日(土)に開催されたシンワオークションについてレポートする。

本セールでは、近代美術/近代美術PartⅡ203点、コンテンポラリーアート50点の出品に加え、イセコレクションより6点の出品があった。イセコレクションは、2021年9月に同オークション会社の親会社であるShinwa Wise Holdings株式会社がアイアート株式会社をグループ化した記念に特別開催されたオークション。Shinwa Wise Holdings株式会社取締役会長、伊勢彦信氏のコレクションより、ベルナール・ビュッフェ、マリー・ローランサンなどの優品が出品された。259作品の落札総額は3億3898万円、落札率は84.56%となっている。

落札額1000万円超えが10点も

全出品作品の中で最高落札額を記録したのは、ベルナール・ビュッフェのLOT.1005 《ボードゲームのある静物》(100×195㎝、キャンバス・油彩)。ベルナールの作品は直線的な太い輪郭線と原色を多用した筆遣いが特徴的だが、本作はその作風になる以前の作品。モノトーンの落ち着いた色合いに繊細な輪郭線が印象的な静物画は、落札予想価格2000~3000万円に対し、3800万円の高値で競り落とされた。

次点となったのは、松本竣介の作品LOT.256《夕方》(31.5×40.8㎝、板・油彩)。落札予想価格2500~3500万円のところ、2500万円で落札された。第二次世界大戦を挟む過酷な時代を、自らのスタイルで描き続け36歳の若さで亡くなった画家の貴重なオリジナル作品に注目が集まった。

以降、高額落札記録には、イセコレクションからベルナール・ビュッフェ、ラウル・デュフィ、マリー・ローランサンのオリジナル作品が続く。名作が揃ったセールで、10点もの作品が落札額1000万円を超える好結果となった。

コンテンポラリーアートの出品から最高落札額となったのは、バンクシーの作品。ドーナツを乗せた移動販売車が警備隊に護衛され、不必要なまでに保護された消費文化を批判する社会的メッセージが込められたLOT.148《Donuts Strawberry》(シート55.6×75.7cm、スクリーンプリント)で、落札予想価格1350~1800万円のところ、1350万円で落札された。バンクシーの作品は、全20点の出品があった。その内、18点はアフターやアフターの複数点組みでの出品となっている。ほとんどの作品が予想価格上限を上回る価格で落札されており、堅調が続いている。

:アフターとは、作家本人ではなく、他人の手による制作物とされている。作家本人が監修をしている場合もあるが、作家の死後、著作権継承者の監修、許可のもとで、ギャラリーや百貨店などが制作したものなども含まれている。オリジナル作品と比べて安価となる為、作品購入の敷居は低い。人気作家の作品を気負いなく楽しみたい人には貴重な作品となる。

復調を見せるか

今回は、オノサト・トシノブをクローズアップする。オノサト・トシノブ(小野里・利信、1912‐1986)は、幾何学的構成による作品を追求した、日本を代表する抽象画家である。グッゲンハイム国際美術展、ヴェネツィア・ビエンナーレなど、数多くの海外展にも積極的に出品しており、国際的にも高い評価を得ている。

本セールでは、2点のオリジナル作品が連続して出品された。いずれも正方形に円を配置した色鮮やかな幾何学パターンの作品である。LOT.145 《四角と同心円》(50.0×50.0㎝、油彩・キャンバス)は、落札予想価格40~60万円に対し、40万円で落札された。LOT.146《斜めの星》(170.0×170.0㎝、油彩・キャンバス)の大型作品は、落札予想価格200~300万円のところ、320万円で落札された。コンテンポラリーアートの出品だけでみると、先のバンクシーに次ぐ高額落札となっている。

オノサトの油彩・キャンバス、100×100㎝サイズの作品を抽出したACF美術品パフォーマンス指標で動向を読み解く。2015年、落札予想価格平均150~200万円に対し、落札価格平均は170万となっている。落札予想価格平均は2020年まで下降をみせ、2021年は横ばい推移し、80~120万程度で落ち着く。落札価格平均は、2016年に落札予想価格上限超えを記録しているが170万程度で、2020年には100万程度まで下降を見せた。軟調傾向にはあるが、落札価格上限平均付近で推移している。以降、復調を見せるのか今後の動向が注目される。

ACF美術品パフォーマンス指標

ACF美術品時価指標

:ACF美術品パフォーマンス指標・時価指数ともに、2015年から2022年2月までのオークションデータからグラフ化している。2017~2019年は、該当作品の出品がなかった為、グラフからは除外している。

(月1回配信します)


※アート・コンサルティング・ファーム提供  ⇒リポート全文はこちら
 ※Shinwa Auctionの次回開催予定は3月30日

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