QUICK企業価値研究所アナリスト 山藤秀明(2022/03/24)
・保守サービス好調で3Q累計は4%営業増益
22/5期3Q累計の営業利益は前年同期比4%増の516億円になった。新規顧客向けのライセンス販売は伸び悩んでいるが、利益貢献度が高い保守サポートが引き続き好調だった。
・中期営業利益予想を据え置き。今期5%増益見込み
企業価値研究所は今期を含めて中期的な業績予想を据え置いた。今期の営業利益は前期比5%増の742億円の見込み。ライセンス販売は足踏みながら保守サポートが好調で最高益更新見込み。中期的にも着実な増益を予想する。注力するクラウドサービスは情報システム構築や運用の費用が軽減される。そのため新型コロナ禍で情報化投資に慎重な姿勢を示した、中小企業での導入も順次回復しよう。クラウドサービスの成長により保守サポートが積み上がり業績拡大が続こう。
・東証の市場再編で「スタンダード市場」へ移行
22年4月の東証の株式市場の再編では「スタンダード市場」に移行する。
・リスクファクター ~急激かつ長期の景気悪化等
・アナリストの投資判断 ~株価反発にはライセンス販売回復の確認必要か
当研究所は業績の先行指標とも言えるライセンス販売が伸び悩んでいることが株価の重荷になるとみている。そのため「ライセンス販売回復の確認まで株価の本格反発は期待し難い」と判断する。一方、従来からの「基本的には中長期的な投資対象銘柄」との評価は変えていない。注力するクラウドサービスの成長余地は大きいうえ、利益貢献度の高い保守サポートの安定的な成長で中期的には業績拡大が続く見込み。また、財務内容は良好で、高水準のROEも評価されよう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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