QUICK企業価値研究所アナリスト 山藤秀明(2023/09/27)
・24/5期1Qはクラウド等の好調で14%営業増益
24/5期1Qの営業利益は前年同期比14%増の185億円。データベースソフトウェアのライセンス販売およびクラウドサービスが好調で1Qとして最高益だった。
・データベースソフトの需要増で最高益続く見込み
企業価値研究所は今24/5期の営業利益予想を前期比6%増の791億円へと16億円増額した。企業の情報化投資は引き続き積極的で事業環境は想定どおり。売上高予想は据え置いたが人員減などによる販売管理費の抑制を考慮した。業績寄与度の高い保守サポートも引き続き堅調で最高益更新を見込む。
来期以降も業績拡大が続きそうだ。IoTや生成AIの普及に伴い情報システムで活用するデータ量は増大している。それに伴い同社のデータベースソフトウェアのライセンス販売は中長期的に増加しよう。連動して保守サポートの契約件数も着実に増加しそうだ。
・継続的な増配を期待
余剰資金が積み上がる事業構造のため、継続的な増配による株主還元を期待したい。
・リスクファクター ~急激かつ長期の景気悪化等
・アナリストの投資判断 ~業績好調も株価指標は過去平均並みで株価は横ばい見込み
当研究所は「当面の株価は横ばいで推移する」との投資判断を継続する。業績の先行指標であるライセンス販売および契約負債の増加は評価する。当研究所の利益予想も増額した。ただ、株価指標はほぼ過去5年平均並み。株式相場も膠着していることも考慮した。一方で中長期的には業績拡大が続く見込みのため、「基本的には中長期的な投資対象銘柄」との評価は変えていない。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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