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日本オラクル(4716) 中期的に営業最高益更新続く見込み

QUICK企業価値研究所アナリスト 山藤秀明(2023/12/21)

・サマリー
 24/5期上期の営業利益は前年同期比10%増の383億円。データベースソフトウェアのライセンス販売やクラウドサービスが好調。
 企業価値研究所は24/5期の営業利益について前期比6%増の791億円の従来予想を据え置く。企業の情報化投資は引き続き積極的。人員減による販売管理費抑制も進んでおり、最高益更新見込み。来期以降も業績拡大が続きそうだ。IoTや生成AIの普及に伴い情報システムで活用するデータ量は増大している。それに伴い同社のデータベースソフトウェアのライセンス販売は中長期的に増加しよう。連動して保守サポートの契約件数も着実に増加しよう。

・アナリストの投資判断 ~業績好調も株価指標は過去平均並みで株価は横ばい見込み
 当研究所は「当面の株価は横ばいで推移する」との投資判断を継続する。業績好調ながら主要株価指標は過去平均並み。「基本的には中長期的な投資対象銘柄」との評価も変えない。注力するクラウドサービスの成長余地は大きいうえ、利益貢献度の高い保守サポートの安定的な成長で中長期的には業績拡大が続く見込み。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

山藤 秀明

チーフアナリスト

情報・通信担当


【プロフィール】
数値分析に加えて、決算資料の文言や表現などから数値(デジタル)に現れる前の雰囲気(アナログ)の変化にも着目するなど、独自視点でのレポート作成が信条。あわせて分析内容を判り易く伝えるため、「話す」ではなく、独自の「見せる」プレゼンテーション手法を開拓。投資判断に当たっては担当企業、業種の事業環境や株価指標のみならず、相場全体の動きの中での評価も勘案することを心掛け、企業アナリストとマーケットアナリストの両面からのアプローチを行っている。個人投資家、証券営業員向け中心にセミナー実績多数。

電機メーカーで発電所設計に従事した後、コスモ証券(現、岩井コスモ証券)に入社。企業アナリストとして主にハイテク銘柄を担当。その後、証券ポートフォリオ室長、投資調査部長として相場分析も手掛ける。2002年、QBR(現QUICK企業価値研究所)入社、企業アナリストとして情報・通信セクターを担当。


日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会、通信・インターネット、コンピュータソフトの両専門部評価実施アナリスト


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