QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2022/05/31)
・従来の決算期ベースで今期は営業1%減益を見込む
企業価値研究所は連結業績予想を見直した。会社側は今期3月決算から12月決算に変更するとしており、22/3期本決算発表時に12月決算ベース業績計画を開示した。このため、当研究所においても今回から12月決算ベースの予想を作成することにした。変則決算の22/12期の連結営業利益は515億円。従来の3月決算ベースでは650億円(前期比1%減)を見込む。エネルギープラントの売り上げ減少を見込むが、減速機などのメカトロニクス、産業機器のインダストリアルマシナリーでほぼカバーするとみた。23/12期以降は実質営業増益に向かうと想定した。
・半導体製造関連事業は今期から拡大へ
半導体製造装置市場の拡大が続くなか、22/3期のインダストリアルマシナリー中の半導体製造関連事業は売上高が横ばいだった。しかし主力製品のイオン注入装置の受注高は大幅に増加。今期から売上高が拡大に向かおう。
・22/3期は営業28%増益
22/3期の連結営業利益は657億円(前期比28%増)となった。事前の会社計画・当研究所の予想を超過した。
・リスクファクター ~為替、鋼材等の部材価格変動など
・アナリストの投資判断 ~好パフォーマンスが続くとみるが、限定的なものにとどまる可能性も
当研究所では今後の株価について、株式相場全体の値動きをやや上回るパフォーマンスを想定している。最近の値上がりは、安川電(6506)の決算発表で中国関連ビジネスの懸念が薄らいだためと考えられ、しばらくはこうした見直しの動きが続くとみられる。ただ、既に株価は中国のロックダウンの懸念で下がる前の水準に達している。会社側が今期計画を実質営業減益としていることから、今後の上昇は限定的なものにとどまる可能性も考えられる。
(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。