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住友重機械工業(6302) 新中期経営計画を公表。事業ポートフォリオ改革などで資本効率向上へ

QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2024/03/18)

・サマリー
 企業価値研究所の24/12期予想営業利益は700億円(前期比6%減)。連結全体では従来予想を据え置いた。前期実績との比較では、メカトロニクスで前期末の受注残が低水準だったことや中国市場の回復の遅れを考慮し、エネルギー&ライフラインでは液化空気エネルギー貯蔵システム(LAES)の事業化に向けた大型投資による先行費用で減益を見込んだ。来期以降は1割前後の増益が続く見通し。会社側は23/12期本決算と同時に新中期経営計画を公表。企業価値向上に向け資本効率を高めるとしている。

・アナリストの投資判断 ~資本効率向上に向けた取り組み、進捗を織り込むことで堅調なパフォーマンスへ
 当研究所では当面の株価について、概ね株式相場全体に準じた値動きを想定している。23/12期本決算発表直後の上昇は、自己株取得計画を含め、資本効率向上に向けて公表した施策が評価されたものとみられる。上昇ピッチが急だっただけに、短期的には足踏みすることも考えられるが、今後はその施策への取り組み、進捗を織り込んでいくとみている。トレンドとしては堅調なパフォーマンスが見込まれる。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

谷林 正行

シニアアナリスト

民生エレクトロニクス、精密機器、総合重機セクター担当


【プロフィール】
東京大学工学部反応化学科卒、山一証券経済研究所入社、ベンチャーキャピタル、格付機関、IRコンサルティング会社を経て現在に至る。
新技術、テーマを中心としたレポート作成やベンチャー企業の将来性の判断、財務面を中心とした企業分析など、過去に携わった業務経験を活かし、様々な視点から対象企業を分析することを心掛けている。


日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 電気・精密機器、機械専門部会 評価実施アナリスト


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