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エーザイ(4523) 「レンビマ」の成長見込むが、「レカネマブ」の貢献は保守的に想定

QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2022/06/20)

・「レンビマ」を中心にグローバルブランドが成長
 企業価値研究所予想の23/3期の連結営業利益は前期比4%増の560億円。抗がん剤「レンビマ」を中心とするグローバルブランドの成長を見込むが、22/3期に契約一時金496億円を計上した反動等から減収。アルツハイマー病(AD)治療剤「ADUHELM」関連費用が減少し営業増益予想。
 続く24/3期と25/3期の連結営業利益予想は、グローバルブランドの成長を見込み増益基調が続くと予想する。最大の焦点は早期AD治療剤「レカネマブ」の業績貢献だが、「ADUHELM」の事例を鑑み保守的に想定。開発の進展等を踏まえて予想を見直したい。

・バイオジェンとの契約を変更
 22年3月、エーザイとバイオジェンは「ADUHELM」の契約を変更。23年1月1日以降、グローバルな損益分配モデルから「ADUHELM」の売り上げに応じた段階的なロイヤルティの受領モデルに移行。また暦年22年のエーザイの負担額に上限を設定。「レカネマブ」は両社による契約を継続。エーザイは引き続き「レカネマブ」の開発、薬事申請をグローバルに主導し、エーザイの最終意思決定権のもとでバイオジェンと共同開発を行う。

・リスクファクター ~新薬の開発中止や副作用など

・アナリストの投資判断 ~「レカネマブ」の開発進展等が必要
 株価は米国における「ADUHELM」の迅速承認取得を受けて21年6月22日に上場来高値となる1万2765円を付けたが、その後は軟調に推移。足元は5000円前後と年初来の安値圏にある。株価の持続的な上昇には「レンビマ」を中心とするグローバルブランドの成長、「レカネマブ」の開発進展等が必要となろう。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

真下 弘司

シニアアナリスト

医薬品セクター担当


【プロフィール】
00年から現職。医薬品・医薬品卸等を担当。レポート作成に際しては、会社側開示情報に基づく数値分析に、個別取材等の情報を加えて、平易な文章で誰が読んでもわかるようにと心がけている。また業績のほか、ESG(環境・社会・企業統治)などの観点から企業を評価できないか模索中。


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