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ソニーグループ(6758) G&NSの営業利益を減額するが、連結全体で来期以降増益に向かう見方に変更なし

QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2022/08/15)

・G&NSを含め、来期以降は増収・営業増益を見込む
 企業価値研究所は23/3期の連結予想営業利益を1兆1850億円→1兆1200億円(前期比7%減)へ引き下げた。一過性の要因も含めてゲーム&ネットワークサービス(G&NS)を減額したほか、スマートフォンの需要減少によりイメージング&センシング・ソリューション(I&SS)も引き下げた。来期以降もG&NSにおけるリオープン(経済活動再開)の影響を考慮し減額。トレンドとしては、G&NSを含めて連結全体で増収・増益に向かう見方に変わりはない。

・G&NSでは中長期的にPC向けソフトなどを注視
 G&NSにおいて、ソフトウェアのウエートが高まるなか、5月に開催した事業説明会でPCやモバイル(スマートフォン)向けのソフトウェアの展開を進めるとした。ソフトウェアビジネスにおいて、中長期的にPC向けなどへの拡大が進むかどうか、注視したい。

・23/3期1Qは営業10%増益
 23/3期1Qの連結営業利益は3070億円(前年同期比10%増)となった。G&NSは減益だったが、金融における一過性の利益計上などで連結全体では増益に。

・リスクファクター ~景気や為替変動、同業他社との競争激化など

・アナリストの投資判断 ~G&NSへのリオープンの影響で上値の重い展開へ
 当研究所では今後の株価について、当面は株式相場全体に準じた値動きを見込んでいる。業績面では、一過性の要因もあって今期は営業減益予想だが、来期以降増益トレンドが続くと考えられるため底堅い推移を想定している。しかし、G&NSにおけるリオープンのマイナス影響はネガティブであり、上値は重いとみた。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

谷林 正行

シニアアナリスト

民生エレクトロニクス、精密機器、総合重機セクター担当


【プロフィール】
東京大学工学部反応化学科卒、山一証券経済研究所入社、ベンチャーキャピタル、格付機関、IRコンサルティング会社を経て現在に至る。
新技術、テーマを中心としたレポート作成やベンチャー企業の将来性の判断、財務面を中心とした企業分析など、過去に携わった業務経験を活かし、様々な視点から対象企業を分析することを心掛けている。


日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 電気・精密機器、機械専門部会 評価実施アナリスト


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