QUICK企業価値研究所アナリスト 山藤秀明(2022/09/26)
・1Qは小幅増収のなか一時的費用増で5%営業減益
23/5期1Qの営業利益は前年同期比5%減の161億円。ライセンス販売低迷で1%の小幅増収にとどまったうえ、一時的な費用増などで3四半期ぶりの減益。
・中期的に最高益更新続く見込み
企業価値研究所は今期を含めた中期的な業績予想を据え置いた。今23/5期の営業利益は前期比4%増の763億円の予想。1Qは減益ながら通期では利益貢献度の高い保守サポートの牽引で増益、そして最高益更新を予想する。
来期以降も小幅ながらも業績拡大が続きそうだ。24/5期、25/5期ともに前期比4%営業増益を予想。社会活動の正常化が一段と進み、営業活動の積極化でライセンス販売も回復に向かおう。それに伴い保守サポートの契約件数も着実に増加しそうだ。
・継続的な増配を期待
余剰資金が積み上がる事業構造のため、継続的な増配による株主還元を期待したい。
・リスクファクター ~急激かつ長期の景気悪化等
・アナリストの投資判断 ~株価反発にはライセンス販売回復の確認必要との判断継続
当研究所は業績の先行指標とも言えるライセンス販売が伸び悩んでいることが足元の株価の重荷になっているとみている。そのため「ライセンス販売回復の確認まで株価の本格反発は期待し難い」との判断を継続する。一方、従来からの「基本的には中長期的な投資対象銘柄」との評価も変えていない。注力するクラウドサービスの成長余地は大きいうえ、利益貢献度の高い保守サポートの安定的な成長で中期的には業績拡大が続く見込み。また、財務内容は良好で、高水準のROEも評価されよう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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