【QUICK Market Eyes 大野 弘貴】ゴールドマン・サックスは13日に発表される9月の米消費者物価指数(CPI)を前年同月比8.1%(前月比0.26%)上昇と予想した。前年同月比でみた上昇率は前月から0.2%ポイント鈍化するとした。エネルギーと食品を除くコアCPIは前年同月比で6.5%(前月比0.41%)上昇を見込んでいる。前年同月比では前月の6.3%からインフレ加速するという。いずれもFactSetがまとめた市場予想並みだ。
コアCPIは今後数カ月間0.3~0.4%の伸びで推移し、来年に0.2~0.3%の伸びに鈍化するとの予想も示した。前年同月比では22年12月に6.0%、23年12月は2.9%、24年12月は2.6%との予想だ。
9月の米CPIでは下記の3要素が注目点だという。
(1)オークションのタイムリーデータから、中古車価格は約2.5%下落した一方、ディーラーのインセンティブ減少から新車価格が約1%上昇した可能性が高い
(2)新学期開始による学校側のコスト増を消費者に転嫁するため、教育が0.5%上昇する見込み
(3)公式指数が新規賃貸物件の募集賃料のウェブベースの代替指標に示される価格水準に追いつきつつあることから、家賃のインフレ率は0.7%上昇すると予想